Ruito Kibiki
<出身校>
根上中学校、小松工業高校
能美市から小松工業高校に進学した木引さんが、就活の際に重視したのは、高校で行われていた企業ガイダンスに積極的に参加することだった。数多くの企業から話を聞き、先生や先輩からの情報も参考にする中で、薄く切った木材を貼り合わせてつくる「集成材」を手掛ける中東の存在を知った。国内外の市場で事業を展開する将来性にひかれ、面接では自分が興味を持ったポイントを率直に伝えて採用につなげた。
入社後は集成材を図面通りに切断する全自動プレカット加工機のオペレーターを担当している。強度や耐火性などに優れる集成材は、公共施設をはじめとする大型木造建築の建材として使われており、完成した建物の写真を見ると、自分の仕事が社会に役立っていることを感じて、仕事へのモチベーションになるという。気さくな先輩が多い環境で、職場の仕事仲間とも馴染むことができた。
生まれ育った地元で働きながら、全国や海外に向けた事業に関わり、ふるさとの発展に貢献できることを喜んでいる。休日は社会人になる前から仲の良い地元の友人と過ごして、リフレッシュしている。
1968年に現在の能美市寺井町で創業。公共建築物やビル、工場、住宅などを設計・施工する総合建設業とともに、木材の可能性を追求するために、集成材の製造・加工・販売にも取り組んできました。サイズの大きな「大断面構造用集成材」では石川県唯一のメーカーで、JR金沢駅の鼓門をはじめ、国内外で数々の大型木造建築物の建材に採用されています。
2011年には現在地に本社工場を移転して、社員が働く環境の向上にも努めてきました。技術講習や資格取得の費用補助でスキルアップをサポートするほか、育児休暇などの福利厚生制度も整備して、社員一人一人が「世の中に影響を与え、貢献できている」という実感と喜びを分かち合える企業を目指しています。