INTERVIEW

ゲンバ・ヒーローズ紹介

人を想って丁寧な
仕事を心がける。
公開日 2021年11月22日
上出長右衛門窯
絵付

山﨑 つかさ さん

Tsukasa Yamazaki

山形の大学に通っていた山﨑つかささん。当時、OBの紹介で、毎年GWに開催されている「長右衛門窯まつり」にアルバイトとして参加し、その中で6代目である惠悟さんの九谷焼に対する考え方、作られた製品に触れ、ずっと前進し続けている窯であると感じて入社を志したそうだ。
現在は、絵付けの仕事を中心に、生産管理の補佐や企画の運営に従事。大切にしているのは「全体の流れを想像すること」で、自分のパートは絵付けで完結するものの、生地を起こし、轆轤をひく人、また、絵付けの後に窯を焚き、発送をする人、それを使うお客様がいてと、物に向き合いつつも人のことを想いながら、丁寧に仕事をするよう心がけているという。「性別や年齢に関係なく“九谷焼の職人”ができることをもっと知ってほしい。そして九谷焼の世界、ひいては物づくりの世界が明るくなっていけば嬉しい」と今後の目標を語ってくれた。


上出長右衛門窯

明治12年に九谷焼卸売業として創業。昭和16年に本窯を導入、長右衛門窯と号し、以来、職人による手仕事にこだわり、時代を経ても瑞々しさを感じさせる九谷焼の焼造を目指しています。現在は、東洋で始まった磁器の歴史を舞台にしながら、伝統に固執しない柔軟な姿勢で割烹食器を中心に発表。分業制が一般的な産地の中では珍しく社内一貫生産を行っています。毎年5月のGWには窯を開放し、絵付体験や蔵出し市などを楽しんでいただける「上出長右衛門窯 窯まつり」を開催しています。

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